掌編小説を掲載しています。
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2024/05/02/Thursday
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さよなら世界
2012/11/10/Saturday
コンピュータというものに初めて触ったのは小学生の頃だったと思う。分厚いブラン管越しに七色の光が見えて、なんだかどきどきしたことを今でも覚えている。
そこからキータイピングやインターネットを覚えて、わたしの世界はどんどん広がった。
現実ではありえない出会い。人間。話。そのすべてがわたしの心にロングテールにヒットし、気づいたときにはネット中毒になっていた。
電子の世界は誰もわたしを傷つけない。お父さんとお母さんの喧嘩もどこか遠くの出来事に感じるし、クラスでのいじめも自分のことではない気がする。
つらくなったら相談する友達もネットにはたくさんいる。みんな優しい言葉をかけてくれる。
だから、わたしは実体を捨てようと思った。
実体を捨て電子の海と一体となることで、わたしの世界は満たされると思った。
さて、これを読んでいる方。
これはいわゆるわたしの「遺言書」になるんだと思う。けれど正式には違う。わたしは電子の海で永遠に生き続ける。
さよなら、世界。
そこからキータイピングやインターネットを覚えて、わたしの世界はどんどん広がった。
現実ではありえない出会い。人間。話。そのすべてがわたしの心にロングテールにヒットし、気づいたときにはネット中毒になっていた。
電子の世界は誰もわたしを傷つけない。お父さんとお母さんの喧嘩もどこか遠くの出来事に感じるし、クラスでのいじめも自分のことではない気がする。
つらくなったら相談する友達もネットにはたくさんいる。みんな優しい言葉をかけてくれる。
だから、わたしは実体を捨てようと思った。
実体を捨て電子の海と一体となることで、わたしの世界は満たされると思った。
さて、これを読んでいる方。
これはいわゆるわたしの「遺言書」になるんだと思う。けれど正式には違う。わたしは電子の海で永遠に生き続ける。
さよなら、世界。
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